小松原法難会

11月11日 小松原法難会(こまつばらほうなんえ)
文永元年、日蓮聖人は危篤であったお母様・梅菊のお見舞のために、故郷の安房(千葉県鴨川市)へ戻られれました。
日蓮聖人がひたすら快癒を祈ったところ奇跡的に回復し、母梅菊の病状も落ち着きました。その後、信者の工藤吉隆の屋敷にお説教に向かわれる途中、念仏信仰者であった地頭の東条景信に襲撃されました。結果、弟子2人が亡くなり、2人が重傷、自らも左腕を折られ、眉間に三寸のきず疵を負われました。
皆さん、寒い季節になると菩提寺や各家庭のお仏壇で日蓮聖人の坐像に頭から綿帽子を被せてあるのを見て、おやっ?と思った方も多いのではないでしょうか。
これは小松原法難で日蓮聖人が眉間に受けた傷が寒い冬に痛まないようにと、綿帽子を頭にお被せしているのです。この様に我々、日蓮宗徒は時代を経ても、今まさに生きた日蓮聖人に接する思いで日々ご給仕しているのですね。