身 延 山 久 遠 寺 参 拝 旅 行
お寺としては久々の身延への参拝旅行となりました。行程は4月5日からの1泊2日、1日目は本山妙法華寺参拝と富士山など静岡観光、2日目は身延山久遠寺参拝です。
岡山駅より新幹線で出発し、初めの目的地最寄りの静岡の三島駅に10時に到着。貸切バスに乗り換え、桜や芝桜をはじめ春の花々を見つつ、時おり姿を見せる雄大な富士山に期待が高まります。程無く玉澤の本山妙法華寺に到着しました。このお寺は日蓮聖人の高弟である六老僧の筆頭である日昭上人ゆかりの霊蹟で、江戸時代には徳川家康の側室であった養珠院お万の方をはじめ、太田道灌家らの浄財で十八間四面の大本堂堂、五重塔などの大伽藍をほこり、24の塔頭寺院があったといわれています。その後火災に見舞われましたが、後の復興で風格ある伽藍のたたずまいが再現されました。私たち一行を貫首様直々に御開帳をしていただき、由緒や宝物についても詳しくご案内いただき貴重な機会となりました。
次は昼食の後、三島スカイウォークへ。『日本一高い富士山・日本一深い駿河湾・日本一長い三島スカイウォーク』の3つの日本一を一度に楽しめるという触れ込み通り、雄大な富士山や広大な駿河湾の景色を楽しみつつ、地上70.6mの高さの吊橋を歩いて渡りました。
続いて由宿本陣公園にある広重美術館へ。安藤広重をはじめ多くの浮世絵が展示され、江戸文化に触れながら色彩豊かな版画を鑑賞しました。
二日目は早朝、静岡のホテルを出発し一路身延へ。天気予報はあいにくの雨模様で心配しましたが、お陰あってか時が経つにつれ回復していきました。
はじめに今回の目的である久遠寺での輪番奉仕です。輪番奉仕とは、全国の日蓮宗寺院とその檀信徒が交代(輪番)で祖廟(日蓮聖人のお墓)をお守りし給仕奉仕するというものです。これは日蓮聖人滅後、高弟六老僧が月毎輪番で祖廟を守ったという故事によるもので、現代にあっても日蓮宗徒の私たちにとって大切な役目です。
はじめに法主猊下から、正福寺輪番奉仕団への委嘱式が行われました。続いて、日蓮聖人の御真骨が安置されている御真骨堂に移動し、住職が導師となり法要を執り行いました。法要中には護持会長が檀信徒を代表して「誓いの言葉」を丁寧に読み上げられました。
その後、日蓮聖人の御真骨が奉安されていている奥の上段に列を組み、お題目を唱えながらお参りしました。御真骨が納められている壺は透明な入れもので、実際に日蓮聖人のご遺骨を拝することができました。まさに日蓮聖人のすぐそばにいることを実感し、大変感動的な瞬間でした。
その後、日蓮聖人のお墓、御廟所へ向かいました。身延の豊かな自然と清らかな川の流れ、静寂で神聖な空気に包まれ、まさに身も心も洗われる様でした。御廟所には日蓮聖人の実際に住まわれていた御草庵跡もあり、(次頁)次ぐ法難による激動の生涯から一転、晩年をこの身延の地で静かに弟子信徒の教化の日々を過ごされた様子が目に浮かびます。日蓮聖人が残されたお手紙には、
吹く風も、揺るぐ木草も、流れる水の音までも、妙法の五字を唱えずということなし。日蓮が弟子檀那等はこの山をもととして参るべし。これすなわち霊山の契りなり
と述べられ、身延山こそ私たち日蓮宗徒が元とするべき聖地であり、法華経の浄土が現実として現れる場所であると説かれています。今後も2年に一回程度身延をはじめとする霊蹟参拝旅行を企画しますのでぜひご参加下さい。
静岡玉澤・本山妙法華寺の大庫裡 寛永2年(1625年)に建立。歴史ある堂々とした佇まい
